Five Senses,,,
あなたにとって一番大切な五感とはなんですか??
私は断然、視覚です。
衣装制作する上で大切な五感は3つ。
音楽を聴きイメージする『聴覚』、美しいカタチや色を見る『視覚』、生地の風合いを触って確かめる『触覚』です。
もちろん感性を高める意味で、味覚、嗅覚は必要です。
生地を舐めて素材を確かめるプロフェッショナルな作家もいます。生地を染める染料の煮詰まり具合を嗅覚から判断する時もあります。藍染めなど、自然の染料を使って制作する作家さんは、そこも研ぎすまされています。
でもまだ、私は正直その域には達していません。
そこの域に行くにはまだ時間がかかりそうです。バレエの衣装の制作において私はあまり自然染料を使いません。
グラデーション染織などは殆どが科学染料です。
というのも、バレエ衣装で使用する生地は、ポリエステルやレーヨン、シルク、といった素材を中心に使うので、
自然染料と相性の良い綿素材などはあまり使いません。
綿は見た目に重量感があり、なおかつ光を反射することがないので、舞台上では陰になり、不向きです。
なので、ポリエステルと相性の良い科学染料を使用するので、染料を舐めて確かめることなどは一切しません。
毒ですからね。
なので、衣装の制作過程において、殆どの感性を視覚に集中させているので、目は本当に私にとって大切です。
目から得る情報量が私にとって最大の感性を形成しています。触覚も生地の風合いを確かめるのに必要ですが、
なれてくると目で見るとおよその風合い感は把握できます。聴覚はデザインを想像するうえで、大切な要素です。
感じる...
すべての職業において大切なことですね。