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2013年6月アーカイブ

バレエ衣裳におけるフラクタル次元

フラクタル.jpg

Fractale,,,,In side of Ballet Costume

 

 

フラクタルという言葉をご存知でしょうか?

 

フラクタル…とは、フランスの数学者であり自然科学者、経済学者でもあるマンデルブロ氏によって発表された幾何学の概念であり、そこにある「数学的な美」が存在しています。

 

その数学的な美の仲間として、以前にも『黄金比』について記述しましたが、

『フラクタル』もまたとても審美的で神秘的な形状をつくり、それはバレエ衣裳を作ることにおいて、とても私の研究に響く「気付き」でもあるので、触れておきたいと思います。

 

私もまだこのジャンルにおいて、理解が浅く、詳しく解りやすく説明するのが難しいのですが、

・それがバレエ衣裳においてどういう関わりをしていくのか、

・「バレエ衣裳」はなぜ美しいのか、

ということを理論的に説明するとすれば、まさにフラクタルの現象を用いると納得がゆくものとなったのです。

 

それではまず、その『フラクタル』の説明です。

フラクタルとは、「自己相似性図形」を描きます。

自己相似性図形といっても大変解りにくく、ピンとこないと思いますが、フラクタルはたくさん自然界にも潜んでいます。

 

言葉ではわかりにくいので、ウィキペディアの図解を添付します。

数学的な理解よりも感覚的な理解のほうが、衣装の美学を説明するのには重要なので。

http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/f/fd/Von_Koch_curve.gif

(ウィキメディア・コモンズより)

 

 

これらの代表的な例として、ロマネスコ・ブロッコリーがあります。

日本ではあまり食卓にのぼることはありませんが、あの形状をみるとわかるように、全体のフォルムをみても、三角柱の突起物があり、またクローズアップするとたくさんの三角柱みたいな形の集合体でできてるのが解ると思います。

また雪の結晶や、木の枝が枝分かれし、同じ形状を反復して構成されるています。

それら自然界の現象もフラクタル次元として説明がつくのです。

 

それがバレエ衣裳とどう関わるのか。。

それはパニエの上にかけるボンのという表面の装飾部分を制作するにあたり、

その装飾のデザインは、まさにフラクタルの概念ということに気付きました。

 

トップの画像はフラクタルの原理により出来た図形です。バレエ衣裳のボンと凄く似てませんか?

 

ボンのデザインを例えば、曲線的な花弁のような感じに8分割など入れたりします。そこをブレードで縁取りし、8分割されたエッジに更なる凹凸を持たせ、その線に雰囲気を持たせます。

そしてさらに、そのブレードに大きなパールやスパンを連続的につけ、立体感を出します。そしてその周りにさらに小さなビーズをつけ、ディテールに繊細さを持たせます。

 

どうでしょうか。舞台からみたら、地図でみた海岸線のような大まかなラインで詳細までは見えませんが、クローズアップするとそのラインはさらに細かいラインがあり。。とまさにフラクタルの自己相似性の原理を衣裳も備えているのです。
 

 

なぜバレエ衣裳が美しいのか。。

それは、フラクタルの原理から説明できるように、衣裳は「数学的な美」を備えているから。

 

バレエ衣裳はとても知的なのです。

「kawaii」という日本語で片付けがちでありますが、そこには深い深い計算された 芸術性がバレエ衣裳にはあることをおわかりいただければ幸いです。

 

衣裳はヴィジュアルが美しければそれで充分なのかもしれませんが、

やはり私はそれだけでなく「才色兼備な衣裳」を育てたいので、衣裳に「知」を入れておきたいという私の個人的な願いです。

 

バレエ衣裳が大好きだから。

 

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参考文献「ウィキぺディア

参考画像「ウィキメディアコモンズ」よりお借りしております。

自分進化論-フィジカルとメンタルのケア-

自分進化論.jpg

 the theory of evolution for Ballet,,,

 

 

 

自分進化論,,,

 

ダーウィンの進化論のお話ではありません。

自分自身のメンタルとフィジカルの変化、進化についてです。

 

ダンサーは常に自分の肉体に向き合い、「人間らしい身体」ではなく「ダンサーとしての身体」を目指し、肉体を作り上げていきます。
普通に生活してれば発達しない筋肉組織の形成なので、それは肉体の進化だと思います。

 

ダンサーは体型についてかなりシビアな目線で見ているので、一般人から見たら普通、むしろ細くても、バレエをして育った子達は、それをデブだと感じています。

 

私もそうです。バレエをしてた頃の感覚が抜けず、自分をデブだと思い込んでいるので、環境の変化なので体重が自分の平均値より少し増えただけでも、かなり落ち込み、自分がブスでだらしないダメな人間と常に思っています。
自分には美しさを備えてないなら、どういう能力を鍛えて、コンプレックスをカバーすればいいか、自分と葛藤してしまいます。

 

だから、皆さんの体型へのコンプレックスが痛い程わかります。

なので、よりスタイルを良く魅せるためのシルエットの研究は私にとってデフォルトです。
 


衣裳制作のご依頼にあたり、皆様と身体についてのコンプレックスや、「いつも先生に踊りについてどのような点を注意されますか?」などカウンセリングさせていただきます。

 

私がつくるものは「衣裳」ではなく「バレエ衣裳」です。
それは、ただ役名を聞いてデザインするのではなく、着る人の体型をよりダンサーらしく美しくみせるために、身体のコンプレックスをカバーし、よりよい精神状態で舞台に上がってほしい思いです。

前面、側面、背面で、どういう切り替えのパターンで、どういう装飾をするとスタイルが良く見えるか。。

振り付け、舞台の照明、舞台美術を想定し、『視覚のマジック』を作り出すのです。

そうした計算が美しい衣裳には必要不可欠なのです。

 

肉体の美しさを相乗させるには、最大限のデザインの配慮。

コンプレックスのカバーははダンサーの「メンタルの進化」にも繋がります。

 

コンプレックスが軽減されるとモチベーションが代わり、明るいオーラを放ちはじめます。
それが最後のスパイスとなり、踊りが一層輝くのです。

衣裳作家とダンサーの信頼関係が大切だと思ってます。
信頼される作家になるように精進あるのみです!

 

 
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