2011年4月アーカイブ
What is the most important for ballet??
明日からゴールデンウィークが始まりますね。
コンクールに出られる方、旅行に行かれる方、、様々な過ごし方で休日を満喫されることでしょう。
私は、春になったら公園でピクニックをするのが大好きです。
自然に囲まれ、穏やかな時間を実感します。
先週末、友人と馬事公苑に行ってきました。八重桜が満開でとても綺麗でした。
地震後、大切な仲間達と集まるのは初めてだったので、無事またこうして集まれたことに感謝します。
花が繋ぐ素敵な空間。人に与える力。大好きです。
花(華)という言葉は、人の人生、例えなどにたくさん引用されますよね。
「華を持たせる」「今夜が人生の華道」など。。
ダンサーや表現者として生きている方には「彼女には華がある」という賞賛は大変嬉しいものです。
この言葉の由来は、舞台の上で表現する者にとって重要な要素として、室町時代、猿楽師・世阿弥が『風姿花伝』という本の中で述べているそうです。
踊りの技術や表現力、そしてそれをプラスさせる何か、、『華』をもっているというのは、努力では補いきれない
難しい課題ではありますが、そんな『華』を手に入れられたらな。と思います。
私も華のある女性になりたいと思っています。
でもなにより『華』のあるバレエ衣装を作り、一生懸命レッスンし努力している人の踊りをサポートしたいと強く思います。
「単なる衣装」は作りたくありません。皆様の努力を消すような衣装は衣装じゃない。
そこに素敵な空間が生まれるようなバレエ衣装を作りたいと、この春の花が沢山咲く美しい季節、あらためてそう思うのでした。
The Value of Dancing Ballet
踊るということ,,,,,それは『生きる』においてどれほどの価値があるのか。。。
311の震災は、私にとって、これまでの価値観をも大きく揺るがす転機となった気がしています。
ご飯が食べられることの有り難さから始まり、心配してくれる人がいる安心感。
『幸せ』とはなにか、『贅沢』とはなにか、『着飾る』という必要性。
シンプルな生活の本当の意味。。。
『便利』ということがどれほど生活において大切なのか。。
日々、自分に問いかけ、その答えを見つけ出そうと考えや思いの変化を感じています。
でもそんな中、ひとつのニュースが深く感動し、私の希望の光となったことがありました。
小さなバレリーナたちが、発表会で踊るはずだった演目を避難所の体育館の舞台で踊るというものでした。
子供達の震災に負けない心、純粋にバレエを愛し、楽しみ、そしてその姿が皆を励まし、
これほどまでに強いエネルギーを発する『踊る』という素晴らしさを目の当たりにした気がしました。
人は遊びの中で文化を発展させました。それは心の喜びとなっています。
文明や経済の発展は時に大きく人を傷つけることになるということを私たちは身をもって経験してしまいました。
しかし『踊る』という楽しさ、文化の存在は、永遠に心を癒し豊かにする大きな存在だと思っています。
『踊る』という行為は『心の豊かさ』です。
『豪華』とされる衣装を作るにおいて、私はその将来性において悩みました。
でも、私はそんな中思い出した、ひとつのエピソードがあります。
戦後、何も無い焼け野原の中で、一人の女性が鏡を見つけました。
女性は鏡の中の汚れた自分の顔や髪を見て、「あらら、髪が乱れてるわ」と整えました。
近くにいた女性達も近寄って来て、皆、自分の身なりを気にし、整えたそうです。
そこに隠されている女性心理は、
「いつどんな状況下にあっても女性は自分の身なりを気にし、美に対して貪欲であるということ」
私は、そんな女性の「美」に対しての憧れと欲求を永遠に守り、美しい衣装の中に、夢をみていて欲しいと感じます。
綺麗な衣装を着て踊るバレリーナの姿はとてもキラキラしていてなんて美しいんだろうど想い続け育ちました。
『踊る』楽しさから繋がる『美』の空間。
そんな世界が閉ざされることのないよう、私は子供達や女性の夢を守るためにも、美しい衣装を作り続けたいです。
Love People ,Love JAPAN
311の大震災から、一ヶ月が経とうとしています。
皆様も様々な思いをいだき、この大きな惨事を見つめていることでしょう。
失ったモノは大きい。不安も増殖するばかり。。
でもその感情は守りたい命がたくさんある証拠。愛があるから。
そう、一方で私達は様々な愛のカタチの目撃者にもなっています。
家族愛、友情、他国からの愛、知らない人同士の助け合い,,,
だから怖くない。大丈夫。
私たちは耐え抜く力を持っています。戦後の何もない時代からこんなにも平和な国を創り上げたのですから。
カタチは違えど、日本を守るため命をかけて戦ってくれてる方たちがいることに感謝します。
「愛」という感情はいくら注いでも減りません。無限に持っています。
みんなが少しずつ、「半分こして一緒に食べよう。」という気持ちで過ごしましょう。
今、日本は各地で素敵なアクションが繰り広げられています。
水面に一滴の水をたらすと、波紋となり広がることを、私も体感しました。
私の周りは、やさしい気持ちに溢れている友人・知人がいて、その波紋は広がり、物資を4tトラック分、被災地に届けることが実現しました。
「見える愛」「見えない愛」どちらも素敵ですけど、今は「見える愛」が少しでも多くの人を救います。
私も、もっともっと大きな愛、「見える愛」を注ぐためにも、もっと一生懸命やるべきことをして、自分自身、大きくならなければと感じています。
この度、支援物資募集の呼びかけに賛同してくださりご協力いただいた方々に深く感謝いたします。
そして、東北・関東地方のいちはやい復興を心よりお祈り申し上げます。
松村知佳