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2011年2月アーカイブ

ウィトルウィルス的人体図とレオタード

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Canon of Proportions

 

ウィトルウィルス的人体図

これは、ダ・ヴィンチが建築家ウィトルウィルスの著書を元に『人体の理想的な比率』を手稿したものです。

 

有名な手稿なので目にしたことがある方は多いのではないでしょうか。

人間の比率を知ること...

それは建築様式や、建設、土木機械など、様々な便利なツールを作るのに役に立ちます。

ダ・ヴィンチは今で言う『人間工学』に早くから気付いているのですね。

 

バレエ...

バレエは人間のあらゆる機能を駆使し、普通に生活しているだけでは、なかなか使うこともない眠った筋肉を使いますよね。

筋肉がどのようについているか、そして骨格を熟知することは、自分の動きを意識的にコントロール出来て、美しいポージング。またなによりもバーレッスンなどの基本動作を正確なポジションにもっていくのに役立つのは間違いないです。

 

私は、レッスンウェアも『人間工学』的な感覚でデザインすることを意識しています。

レオタードの可愛いデザインの裏に、そんな隠れた機能を組み込みたいと思ってデザインしました。

 

『美』とは、とても主観的な物差しなので、その基準は難しい。

でも、自分の『美』にストイックに磨き続けるのは、ダンサーもクリエーターも同じ。

『内面』と『表面』の両方を磨くのは容易ではありません。

でもそれを手助けするレオタードを提案したいと、私は思っています。

 

****

先週末まで、東京・日比谷でダ・ヴィンチ展が開かれておりました。

そこで自分の身体が『黄金比率(1:1.618)』かどうか測れる機械があったので遊んできました。

私の結果は(1:1.658)。おしい!笑。

 

 

【ウィトルウィルス的人体図】に示された人体各部の黄金比率...を載せておきますね。

・掌の幅は指4本の幅に等しい。

・足の指先からかかとまでの長さは掌の幅の4倍に等しい。

・肘から指先までの長さは掌の幅の6倍に等しい。

・身長は肘から指先までの長さの4倍(つまり掌の幅の24倍)に等しい。

・2歩の幅は肘から指先までの長さの4倍に等しい。

・両腕を横に広げた長さは身長に等しい。

・髪の生え際から顎の先までの長さは身長の1/10に等しい。

・頭頂から顎の先までの長さは身長の1/8に等しい。

・肩幅は身長の1/4に等しい。

・肘から指先までの長さは身長の1/5に等しい。

・肘から脇までの長さは身長の1/8に等しい。

・手の指先から掌の端までの長さは身長の1/10に等しい。

・顎の先から鼻までの長さは頭部の長さの1/3に等しい。

・髪の生え際から眉までの長さは顔の長さの1/3に等しい。

・耳の長さは顔の長さの1/3に等しい。

 

(参照文献:Da Vinci THE GENIUS  AN INSPIRATIONAL EXHIBITION OFFICIAL PROGRAM)

レオタード・ダ・ヴィンチ

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Leonardo da Vinci

 

レオナルド・ダ・ヴィンチ

 

突出した能力を持ち、時代を超え、今もなお人々を魅了し続ける。

『天才』という冠を、誰に捧げるべきか...

 

「 It's Yours...」

 

 

私が美大生の頃、ダ・ヴィンチから大きな影響を受けました。

 

芸術とは何か。。

 

という最初にぶつかる疑問の答えは彼が教えてくれたような気がしています。

 

ダ・ヴィンチは「モナ・リザ(ラ・ジョコンダ)」「最後の晩餐」など、画家という顔が最も知られているかもしれません。

私は、それらの作品を、生で見たことありますが、「最後の晩餐」を見た瞬間は鳥肌が立つどころか、血液が逆流したかの様にゾワゾワし、身体の体温を奪われ、目から涙が溢れました。

 

こんな感覚を味わった作品を見たのは後にも先にも、彼だけになるでしょうね。

 

 

『単純であることは、究極の洗練である』
 
と、ダ・ヴィンチは言っています。
 
一つの答えを導くために、複雑な工程を経るけれども、『単純』を求めることが、すべて生活をシンプルに送ることができ、科学や技術革新に繋がることを誰よりも早く認識し、またそれが『完璧』な芸術に回帰すると考えたのでしょう。
 
 
 

しかし、私は思うのです。

 

彼は、限りなく「人間」という存在を自覚し、「五感」という優れた感覚を「意識的」に目に見えるように視覚化したく、それをどの方法で解明していくか。。

 

あらゆる意識に目を向けていた彼が、人間の『曖昧』というアバウトであり独特な感覚、そしてそれは人が精神のバランスを保つためにとても大切な機能。

これに気付かない訳がないと私は思っているのです。

 

『芸術』を計算するのは、『感覚』。

 

『感覚』という『曖昧の美学』。

 

『曖昧』は『人間的』。

 

『曖昧』さがない人間はむしろ『完璧』ではない。

 

...と私は考えます。

もしダ・ヴィンチが生きていたら、私は彼にそんなことを話し合ってみたいです。

ダ・ヴィンチがもとめる『完璧』って何だったんだろう。

 

 

今後のバレエとクリエーションの世界

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The Creation,,,

 

 

『アルゴリズム』

 

最近のMyブーム。笑。言葉の響きが気持ちよくて、使いたくなります。

 

私は数字や計算に弱く、構築的に頭脳を使うのはとても苦手。

苦手どころか、欠落しているといってもいいくらいなので、『アルゴリズム』とか一生がんばっても書けないんだろうなと思ってしまいます。

こんな能力がある人たちはホントすごいな〜とやはり尊敬してしまいます。

 

現代と未来を見据えたクリエーションの世界。

 

これからもまだまだ可能性を秘めていて、『見えない何か』の芸術や文化の確立を可能にするのは、有機物ではなく無機物なのかもしれません。

 

 

なぜ、急にそんな話をしているかというと、先週『SOCIAL NETWORK』を、先々週は『TRON:LEGACY』とコンピュータを駆使する頭脳と実践の映画を立て続けに見たからです。

 

 

映画は、ストーリーを楽しむ他に、映像美や造形美、衣装と他ジャンルのクリエーターの仕事を見ることが出来て良い刺激になります。

私は、特に衣装に重点をおいて見るので、内容はともかく、TRONは衣装の縫製の美しさと素材に注目し食い入るようにみていました。

でもその衣装を遥かにカッコ良く魅せているのはCGの力があるから。そして、DAFT PUNKの音楽が、その世界へと観客をトランスさせてしまう。

あらゆるジャンルのクリエーションを上手く一つに統合する『映像』の力は、やはり『舞台』より『完成度』が遥かに高い。

 

そこで、どうやってバレエなどの『舞台』の完成度を上げて集客率をあげるかは、ダンサーの能力だけでなく、やはり美術や衣装の演出が大切になってきます。

 

『舞台』はナマモノだから、新鮮で温度がある。それゆえに、感動を五感で感じ、その感動は皮膚を通して記憶に残る。

それはナマでしか味わうことの出来ない感覚。そして知覚。

 

でも、舞台を鑑賞する楽しさを知っている人は世の中のほんの一部の人達だけです。

バレエの面白さを広げるには、バレエをかっこ良く、美しく映像化し映画のカット割りのようなアングル、突拍子もないメイクと衣装、そしてCGも入れ、出来ることなら、3D。

シェネで観客の脇をすりぬけていく。グラン・パ・ドゥ・シャで観客の頭の上を跳び超える,,,

そんなエンターテイメントの要素が入ったバレエ映画、作ってみたいなと思ってしまいます。

 

伝統を重んじる先生方から見たら、この考え方は邪道かもしれません。

 

でも哲学者ヨハン・ホイジンガも著書「ホモ・ルーデンス」の中で、「文化は遊びから生まれる」と言っています。

そこではっきり「舞踊は純粋な遊び」だとも。

 

だから、今は今の時代にあったバレエに変化させる時が来ていると私は感じているのです。

武蔵野美術大学卒業制作展へ行く

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Graduation Works Exhibition

2月5日〜9日まで六本木AXISにて武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科テキスタイルコースの卒業制作展(学外展)が開かれていました。

通称「ムサ美」は私の母校でもあり、今の私を構成する幾千の細胞はここで培われています。

卒業後も先生方や研究室の皆さんには大変お世話なっていて、今も繋がっていられること大変嬉しく思っています。

 

「卒業制作展」とは、一般大学で言う「卒業論文」にあたるもので、美大では4年間の集大成になるような作品を作るのです。

昨日、今年の卒業生の展示を見に行ってきました。

ギャラリーに入った瞬間、もの凄いPowerが溢れていて、情熱に圧迫されそうな力強さのある素晴らしい作品の数々!

内にあるエネルギーをまだまだ持て余しているのではないかと思うくらい、若さあふれた作品たちが、私をあの頃へ引き戻し、心の中に沸々と湧いていた熱いモノが沸点まで達するように、火を足してくれたような感覚を与えてくれました。

 

時間があまりなく急ぎ足でしか見ることが出来なかったのでコメントを残していくことができず残念でしたが、見に来た価値があったなと思う、素晴らしい展示でした。

 

DM送ってくださり、ありがとうございました!ご卒業おめでとうございます。

皆様のこれからのご活躍をお祈り申し上げます。

 

ローザンヌ国際バレエコンクール 2011 結果

 

Prix de Lausanne 2011 

 

昨夜、ローザンヌ国際バレエコンクールの決戦の様子を公式サイトでストリーミングされていました。

Twitterで流れを追っていましたので、そのことを知り、PCでコンクールを拝見しました。

 

今年のコンテンポラリーは個性を出すのがとても難しそうな内容に思いました。

 

日本人の方も4名、ファイナルまで残っており、とても可愛くて、世界の舞台で堂々と踊られており、本当に感動しました。

 
その中でも一位に輝いたブラジルのMayara Magriちゃんはとても魅力的で、容姿の良さや、表現力も素晴らしくて、しなった足が綺麗でした。(画像の少女がMayara Magriちゃんです。)

衣装も褐色の肌を活かしたレオタードをセレクトしており、より個性が引き立ち、素晴らしいなと感じました。

 

やはり思うのですが、ダンサーの個性を活かすも殺すも衣装は重要な役目。

 

批判するわけではないですけど、素敵なダンサーなのに、衣装でもったいないことしてるな〜と、感じずにはいられなかったです。

 

いかに衣装でそのダンサーを引き立たせる空気感の手助けをすることは重要だと思っているので、私自身がコンクールで評価されてるような緊張した感情をもって制作しつづけていたいと思います。

最大限の能力をダンサーとクリエイターが互いに出し合い、観客や審査員を魅了する,,,そして結果をだす。

これが、目標です。

 

 

ローザンヌ国際バレエコンクール 2011

 

Prix de Lausanne

 

 

第39回ローザンヌ国際バレエコンクールが現在始まっていますね。(今年は2月1日〜6日に開催)

若手ダンサーの登竜門と言われているこのコンクール。

夢を追い、人並み外れた努力をし、世界中が注目しているこの舞台にたてるという...

見ているこちらもドキドキしてしまいます。

今年の日本人通過者は18名(女性13名男性5名)。凄いですね!頑張って欲しいです!

最近はiPadやiPhoneでPrix de Lausanneのアプリもあるみたいです。もちろん私も入れてます。

YouTubeでもその日の様子、出演者にフォーカスしたダイジェストが見られますが、

出来るならUstreamでもやってほしいですね。

でもいつかスイスまで行ってこのコンクールを生で見てみたいものです。

私の夢のひとつは、このような国際コンクールにLodaLomaの衣装やレオタードを着て出場していただくこと。

そんな日がくることを祈って、ダンサーという主体に衣装はどうあるべきかを追求していたいです。

日本人の繊細さ、美しさは、世界的に見ても、やはり輝いている何かがあります。

その部分を最大限に活かすデザインを研究し、ダンサーをより輝かせることが出来るような存在になりたいと思います。

 

 

 

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