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バレエ衣装 ードレープの魅力ー

ニケ.jpg

Dramatic Drape

 

海賊、ダイアナ、キューピットetc… の衣装の魅力のひとつは、

ジョーゼットを用いひらひらと動きのあるスカートでもあります。

今日は『ドレープの魅力』について。

薄いテロンとした布でないと美しく表現できないドレープという技法には、女性の繊細さやセクシーさを凝縮させたような魅力が存在してると私は考えています。

私の中で『ドレープ』と『女性』はメタファーです。

 

ギリシャ彫刻を想像してみてください。

肉体美ではなく布に着目。身体に布巻いていますよね?

石を彫ったとは思えないほど軽やかでふんだんなドレープを表現しています。 

 

ドレープが最高に美しく表現されている彫刻といえば、Nike =ニケ【勝利の女神像】ではないでしょうか。(ナイキの社名の由来でも有名ですね。)

風に布がなびいてる姿が彫刻で見事に視覚化されています。

 

膝のあたりに注目するとその超絶技巧っぷりがよくわかります。

布の下に膝があり、膝小僧が布に透けてる感じが完璧に表現されています。

ルーブル美術館で本物を見たときは圧巻でした!

このニケはミロのヴィーナスよりも遥か昔に制作されてますが、技術の高さはニケの方が遥かに高く価値あるものとされているらしいです。

あくまでも私の想像ですが、ニケはシルクジョーゼット、ミロのヴィーナスは綿素材の布を纏っている気がします。笑。

(ちなみに前回の話と絡ませますが、ミロのヴィーナスも黄金比で出来てますよ。

頭頂部からおへそ:おへそからつま先=1:1.618)

 

こういう背景の意識が私の衣装制作のこだわりへとなっています。

『布を纏う』ただそれだけで、そこにドレープという現象がつき、女性という存在が、強く浮き彫りたつのですから。

ドレープの役割は、風を生み舞台の空気感を変えたりするのです。

 

実際の制作過程において、海賊なんかの胸下からスカートが始まる場合は、私はあえてドレープを作らず、ウエストまでは身体にフィットするパターンをとってます。

ウエストあたりから裾にむけて広がるようにフレアの角度をつけてます。

海賊は凛とした強い女性のイメージがあるので、デザインもすっきりさせたいのです。胸下からドレープがあると太くみえますからね。

お腹が出てるように見えて、せっかくの鍛えたボディラインが隠れるのはもったいない。

 

ダイアナやキューピットはスカート丈も短いのでドレープが必須。

ドレープがないと、なんか安い感じに見えてしまいます。

ドレープが多すぎてもお尻が大きく見えるので、その辺の加減は難しいです。

スカートの裾のラインも重要でこだわりを持っていて、ロダロマ社のカットラインはお尻が小さく見え、足が長く見えるように工夫しています。

 

 

ドレープのお話でした。

 

 

 

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